ホームページのトップに戻る。 
 このボタンは、日本語画面のときだけ使えます。 ホームページのトップに戻る 犬の薬の飲ませ方 レシピ

←犬の食事に戻る

犬の薬の飲ませ方
 愛犬が、とうとう11才で病気で、病院へ行きました。

 長毛なので、排便したとき、便がついてしまうときがあります。
 便がついたので拭こうとしたら、なぜか、とても嫌がりました。
 叱って、なお拭き取ろうとしたら、鼻にしわを寄せて怒って、なんと私の腕を軽く噛みました。
 「何するの!」と叱った後、
 嫌がって怒っているから止めたほうが無難・・と思いその日は、拭き取ることをあきらめました。

 数日後、抱き上げようとお尻を持ったとたん「キャイ〜ン」と、鋭い叫び声を上げました。
 「お尻痛いの?」と急いで尻尾を持ち上げると、いつもと肛門の様子が違います。
 黒い膿のような物が肛門の周りにくっついていて、肛門が腫れていました。

 「お尻痛いの?」と聞くと
 「痛いの、痛いの」と悲しそうにうなだれます。

 「よしよし、病院へ行こう」と早速病院へ。

 診断は、肛門嚢炎。
 肛門の左右に2つある、特有の臭いのする分泌液を出す肛門嚢が炎症を起こし、管が詰まり、分泌液が内部に閉じこめられ、泥状になって炎症がひどくなっているので、一週間、薬を飲んでくださいと言われました。

 さあ、投薬です。

 簡単に、いつものご飯に、薬を混ぜ込む方法は?

 我が家の愛犬の場合
 食べたことのないもの、見たことがないもの、嫌いなものは
 すぐ気がついて、器から出して、器の外に置いたまま食べないので、混ぜ込む方法では、薬を飲みません。
 そこで、以下の二つの方法です。

投薬方法 口を開けて投薬する方法
  1. 上の口の、犬歯の奥あたりを右手の親指と人差し指で持つ。
  2. 左手は、下の口を持つ。
  3. 同時に口を大きくアーンと開けながら、上を向かせる。
  4. 上の口だけ持ったまま、左手で、薬をできるだけのどの奥に入れる。
  5. 上を向かせたまま、のどをなでて、「お利口だね、ゴックン飲んで」など、話しかける。
  6. ゴックンと飲む。

     5で吐き出しそうなら、口を開かないように手で抑えておくのも、一案です。

     実家の母は、薬を入れると同時に、さらに水をごく少し入れていました。
     むせそうで気の毒ですが、水が入ると、むせたくないので、急いで飲み込みます。
     体力が弱っているときは、注意が必要だと思います。

     私は、次に飲ませるとき、口を押さえられて嫌だったと思わないように?、口を押さえることはしません。
     もし、飲まずに吐き出したら、もう一度、最初からやり直します。
     犬の性格にもよると思いますが、我が家の愛犬は、嫌だと思わせると、次、もっと抵抗します。
     「ア〜ア、出しちゃった。もう一度、飲もうね」と言ったほうが、お互い、いい関係でいられるような気がします。

     小さなときから、口を触ったり、開けさせたりしておくと、いざ、投薬と言うときに、口を開けさせることを抵抗なくできると思います。

     犬がご飯を食べているときも、体を触ったり、ご飯の器を触ったりして、いろいろ飼い主の都合によるスキンシップを取っておくと、犬が「またやってるよ」と思うのか、食べる場所を少し変えたりしながら食べて、怒ることもないと思います。

     老齢犬になって歩けない時のことを考えて、抱っこができるようにしておくことも、介護をするとき 楽で大切だと思います。
食べるもの(肉団子)に入れる方法
 口を開けさせて飲ませる方法は、フィラリアの薬など、間隔を置いて飲ませるときには、すぐできて簡単です。
 けれど一日2回、それも長期間飲ませるには、愛犬に気持ちの負担があると思います。
 そこで、長期投薬の場合は、好きな食べ物で、なおかつ薬を埋め込みやすい「肉団子」に入れる方法にしました。

 肉団子を作って、団子の中に薬を埋め込み、団子ごと、食べさせます。
 団子のサイズは、一口で食べられる小さなサイズがいいです。
 団子が大きすぎると、何度もかんで、薬を吐き出してしまう可能性がありますので、小さめに作ります。
 大きく作って、半分に切ってもいいと思います。
 犬のお口のサイズに合わせてください。

 ミンチに対して、パン粉、卵を少し多めに入れて、団子に弾力性があるように作りました。
 弾力性があったほうが、薬を埋め込んだとき、団子が割れにくいです。
 ご飯をやるとき、まず、薬入り肉団子を食べさせて、それから、いつものご飯を食べさせます。
 お腹がすいていたら、勢いよく食べるので、少しくらい異物があっても気にしないで食べますし、もし「異物だ!」と思って吐き出した時も、すぐ発見できます。

 幸か不幸か、我が家の愛犬は、ほとんどが魚食なので、肉団子がもらえて、上機嫌です。
 団子を見ると、ウキウキして飛んできて、二種類の薬なので、二個 肉団子をもらって、大満足。
 もっと欲しそうにしていて、まだまだ、他に薬が増えても大丈夫そうです。
 私は、嫌な思いをさせず、楽に薬を飲ませることができて、やっぱり大満足です。

 カロリー過多にならないように、ご飯のカロリーを、肉団子分だけ減らすように注意しています。


  1. ボールに、パン粉(ミンチ肉の1/4位の量)を入れ、牛乳を少し入れて軟らかくする。
  2. 1にミンチ(牛、豚、鶏など)を加え、溶き卵1個ー1/2個を加え、よく混ぜ合わせる。
    パン粉と卵を加えて、弾力を持たせると、薬を中に埋め込んだとき、肉団子が割れにくいです。
    卵の量は、肉団子の種の硬さを見て調節してください。
  3. 鍋に湯を沸かし沸騰したら、2の団子を小さく丸めながら、鍋に入れる。
  4. 団子が浮き上がってきたら、1-2分さらに茹でて、取り出す。
    団子を取り出して串を刺して、透明の肉汁が出てきたら、茹で上がりです。
  5. よく冷ます。
  6. 2-3日分だけ冷蔵庫に入れ、残りは、冷凍する。
    多めに作っておくと、簡単です

    元気そうにしていると、すぐ投薬を忘れそうになるので、「肉団子、薬、他の犬用のおかずなど」を箱にひとまとめにして、冷蔵庫に入れています。
    こうすると、箱ごと取り出すことになるので、投薬を忘れません。


←犬の食事に戻る       ↑この章の先頭に戻る